医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

Medical jargon 医療俗語・医療隠語(米国中心で)60 「ピット」「ヒポクラテス症候群」

Pit - the emergency room ピット(米国隠語)救急処置室 ここは車のピットを連想
「おーい、5Fの湖沼森さん、どこだ?どうした?」 「え・ええ、昨晩発作を起こして、またピット入りしてます。今から様子を見てきますね、欧東先生」
Pit 穴・くぼ地の意味や 自動車レースなどで、燃料補給やタイヤ交換・修理などを行う整備所

 

Hippocratis・ヒポクラテス症候群  看護学生・医学生などが、講義で○○という病気を勉強し、自分や家族がそうではないかと心配する症候群 「医学生症候群」と言う場合も 「そう言えば俺も・・・肝臓のあたりを押すと痛いし、何だかシコリを感じるぞ・・・肝硬変? 肝臓癌? えーっとウイルス肝炎脂肪肝も痛かったっけ? ウワーものすごく心配になって来たぞ! すぐ、け・検査や!わーん・・欧東先生!」


薬剤師症候群=薬の重篤・悲惨な副作用を勉強・経験しすぎて、自分では怖くて薬が
飲めなくなる状態 (筆者オリジナル) 勿論、自分の子供にも、まず薬は極力飲ませません (効果より先に副作用から調べるって、俺だけじゃ無いよなあ・・・)


MR症候群=採用件数と売り上げを上げる為に詐病で複数の医院を受診して、自分の会社の薬を処方してもらう (筆者オリジナル) 「欧東先生、この新薬を採用して僕に処方してください。 鼻水が止まらず、一日中ボーっとしたままです、今の僕のこの症状はこの新薬にピッタリなんです。 是非、採用して処方をお願いします」 「君なあ・・・でもマッいいか(趣味にも付き合ってもらってるしなあ)・・・」

 

MRの両親症候群 自分の自慢の息子が(娘が)薬の某大メーカーに就職して頑張っているので、慢性疾患などの薬は全部そのメーカーの製品の処方を医師にお願いする・勿論後発品は強く拒否!(筆者オリジナル) 「か・可愛い息子の為や・・当然や!」 俺は息子がトヨタ自動車に就職しても(無理やけど)、トヨタの退屈な車は買わないけどなあ・・・レクサスを無料でプレゼントしてくれるなら、考えてもええぞ・・・


MS症候群=その医院の隣の調剤へ自分が納入している薬のみで、自分の病気治療をお願いするごく一般的な話 「阿寒森君、君の頑固な高血圧と糖尿病なんだが、今度の新薬は君にピッタリとマッチすると思うんだ・・・薬を変更しようか?」 「いや、その薬は他の卸から納入されているんで・・・今のままでいいです」 「そうか、命よりソッチが大事なんだな(俺には、どうでもいい話やけど・・・)」


Doctors non-compliance  ドクターズノンコンプライアンス ビビり医師症候群
 医師が副作用を心配しすぎて、薬の用量を減らしてしまい、有効血中濃度に達せず・・・結果的に効果が出なくなってしまうこと 

(例①)自殺や副作用を恐れるあまり抗うつ剤を少量投与してしまい、効果無しのケース (急に元気になると、自殺する元気も出ることがある)

(例②)うーん、このケースならこの薬なんだけど、副作用の不整脈がうちの患者だけでもう3例目かあ・・・・半量にしとこか・・・・(これではまず、効果は出ません)

 

Zebra syndrome ゼブラシンドローム シマウマ症候群/医学生症候群      ありふれた症状を重篤な疾患と関連付けてしまうこと  「ウマの蹄音を聞いて、シマウマが歩いていると考える」に由来 
If you hear hoofbeats, look for horses 「ひづめの音が聞こえたら馬を捜せ(この辺には居ないシマウマを想像するな!探すんじゃねえ!馬鹿やろう!)」 と 米国隠語