医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

ただ今ハラスメント中・・・近寄るな!危険!101「シーディングトライアルハラスメント」

トライアルハラスメント  薬の開発試験ハラスメント
①「種森先生に、難治性高血圧に効く新しい降圧剤の治験に参加しませんか?と言われ
参加したんだけど、ダブルブラインド試験で俺はプラセボーを飲まされたみたいで、高血圧のリバウンドで目眩・のぼせ・頭痛などで仕事を休む羽目に・・こんなのハラスメントや!もう薬止める!もう病院も替える・・・種森の馬鹿野郎!」
(注)通常、安定している患者の薬をいきなりプラセボーにして、危険が伴うような治験はしません。もし、難治性高血圧の初診患者(現在では、まず見つけるのも難しいけどなあ)だったとしても、プラセボーを飲ませるのは危険だと思う(その間に、脳卒中など起こしたらどうするの?)!
特に、小児の治験では、もうダブルブラインド試験そのものが難しい。(プラセボーで無治療状態になり、小さな患者がその分苦しむことになるから)(小児の治験では従来薬との比較試験になる事がほとんど)

 

シーディングトライアルハラスメント

②従来の薬(もう後発品)で高血圧などの病状がうまくコントロール出来ている患者にも、医師が種まき試験・治験(医師主導型臨床試験と称される臨床研究・勿論メーカー主導)の為に「この薬は副作用や耐性が問題になってるので、新しい薬に変えてみましょう・・・・」などと言う・・・患者にはハラスメントそのもの
「種森先生が替えろって言うから・・・・新しい薬にしたけど、これって治験が終了してもそのままだろ? 当然コレ先発品やから(勿論、先発品しか無い)薬価が高いままやん!クソ!あのなあ・・・降圧剤は、かなり長期間飲むんやぞ! まれな心疾患への影響(治験目的)なんか、知るかよ! ああ、月に1200円も高くなったぞ・・・1200円×12×20年=28万円・・・クソ!」 
(注:治験費用の中に患者負担軽減費・通院一回7000円ぐらい?と言うのがあって、治験中に患者に支払われる場合がある)


Seeding Trial(種まき試験・治験)  自社の新薬への切り替え・売り上げ増を目指す製薬会社は、ライバル社の既存薬を使う患者と、新薬を使う患者を比較する臨床試験を企画する。 大規模な臨床試験なら、使用量も増えるし、試験後の拡大使用も期待できるから・・・・
「でも、これで降圧剤などを変更された欧東さんのような患者にとっては、ほとんどメリットがない?」ですよね!