医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

「Werther effect・ウェルテル効果」「ビフレンディング」「ゲートキーパー」

Werther effect ウェルテル効果  メディアによる苛烈な自殺報道が大衆に影響を与え、後追い自殺の連鎖を引き起こす現象。影響を受けた相手と同じ自殺方法、自殺場所
を選択する傾向が強いことが特徴  ゲーテの「若きウェルテルの悩み」に由来
「王東先生、昨日の患者さん助かりそうなんですね。あの断崖から飛び降りてよくまあ・・」 「ああ、ちょうど大きな波が来て、岩に当たらなかったようだ、漁船が見ていてなあ・・・それにしてもあの場所って自殺が多すぎないか? 今月4人目だろ?」 「ええ、人気女優の中島田 裕子が飛び込んだ場所で有名になって、ウェルテル効果が強く出てます」 「中島田?なあ 誰やそれ?知らんぞ・・・」

 

Befriending  ビフレンディング Be+friend-ing からの造語           「友達になる」=「寄り添い・支える存在になる」 自殺防止センター等の活動姿勢  精神病院でもビフレンディングプログラムにボランティアが入ることもある        友だちとして寄り添う援助活動                         「王妃菓子さん、5Fの酢寒森さんのビフレンディングプログラにメインで入って
もらえませんか?」 「えー・・・あの性格の悪い暗い人でしょ(タバコ臭いし)・・・御免なさい、他の人でお願いします。 もし中縞先生が強要するなら、私辞めます・・転職のお誘いが沢山来てますので・・・」

 

Gatekeeper ゲートキーパー  内閣府が主導する自殺防止活動のひとつ 自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)を図ることができる人のこと            当然だが、一般には《門番の意》
「阿寒森さんは残念でした・・・欧東さんと言う実績のある最高のゲートキーパーが付いていたのに・・・」


Gatekeeper  米国隠語なら、一般開業医・診療医のこと  一定数の患者が専門家に行くことを許可する(紹介する)だけで儲けていると言う皮肉でこう呼ぶ(アイツら門番してるだけやんけ!治療は全部俺達に任せやがって・・・・)          でもこれ、日本国内で見かける文章では「開業医はゲートキーパーとしての役割を果たし・・」とか普通に出て来るけどなあ・・・・これ隠語じゃないよね