医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

医療用語集 「Scirrhous ギリシャ語で硬い腫瘍 」

昨年の11月中頃まで、元気でテニスを一緒にやっていた70歳の先輩・友人が、今月亡くなりました。 12月は腰痛(内臓痛だったの?)で休み、正月にやっと胃の調子が悪いと受診。スキルス胃癌が発見された時には、もう肝臓と肺に転移済み。病状は急激に進行したようです。彼は実業団で活躍した名選手で、さすがの動きで元気一杯な友人でした。 食欲が落ちて(あんなに動いてバナナ2本だけの昼飯)、腰は痛むとは言ってたけどなあ・・受診したときには手遅れってことなんでしょうね。 それにしても、受診後40日は早すぎる。 本当に悔しいけど、スキルス胃癌の勉強をサワリだけ・・・

 

Scirrhous  スキルス ギリシャ語で硬い腫瘍  瀰漫性に浸潤する硬癌。      スキルス胃癌が有名だが、大腸癌や乳癌でもスキルスがある。 
Scirrhous gastric cancer 進行性胃癌で低分子型または未分化型の癌
=Scirrhous stomach cancer  スキルス胃癌・びまん性胃癌とも
胃がんの中でも10%ほどを占めるが、予後が悪い。特徴的な初期症状がないため、
早期発見が難しく治療が困難。  スキルス胃がんに関しては、胃内視鏡検査よりも
バリウム検査の方が、診断が容易の場合もある。一度画像サンプルを見てね。
普通の胃癌でもステージⅣで発見されれば、5年相対生存率は7%程度 (ステージⅠなら97%)スキルス胃癌は、発見が難しく進行が速いため、診断されたときには既にステージⅣである場合が多い、従って5年相対生存率は7%よりもかなり低いと言われる。(精確な統計が無いけど)
「欧東先生、私はステルス胃癌?ですか」 「阿寒森さん、それスキルスと言います。
非常に残念ですが、当たってます・・・転移も見られますが、頑張って出来るだけの治療をしましょうね(もう手遅れだけどね)」 って冗談を言う気分じゃないんだけど

 

ついでに、医療でのステルスの話もしよう  こんなの知ってますか?

Stealth 隠密、こっそり行う ひそかなやり方、内密

Stealth consultation ステルス受診 体制が整って無いのに突然病人が現れ病院が混乱に陥ること。標榜していない診療科領域の病気を持つ病人が突然来るとか、事前連絡が不十分な状態で紹介患者が来る・予定日以外に来るとか


Stealth Health expenditures・expenses ステルス医療費=病院・薬局への医療費以外にかかる医療費   OTC・市販薬や湿布、サプリメント、指圧・整体などのマッサージ、低反発クッションやコルセット、 マスク、サポーターなど