医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

暗い話の医療用語 ②「オーサイン」「キューサイン」「スパゲティ」「ルールオブファイブ」

O Sign Oサイン・オーサイン:極めて病状の重い患者。  口を「O(オー)」のかたちに開けたままで寝ていることから。病院内でよく見る。

「5Fの阿寒森さんに面会の方が・・・」「えーと阿寒森さんって、オーサインでスパゲッティの?」   「ああ、阿寒森さんの会社の方ですね、あちらの2列目のオーサインの患者さんですが、もう会話や意思表示は無理ですよ・・・・」

 

Sign Qサイン:死期が迫っている患者。ベットに寝て、口の端から舌が出ている。
「もうダメ!昨日までオーサインだった江良宋森さんね、今日はもうQサイン」「ずーっとスパゲッティだしねえ」

 

Spaghetti syndrome スパゲッティ症候群 
   身体中にチューブやセンサーなどを体中にさしこまれた重症患者 のこと
 チューブや電気信号のコードがスパゲッティのように見える。
 「震災前から日本の原発は、まるでスパゲッティ症候群だった・・・・」とか比喩にも使う。「悲壮森さんはスパゲッティ状態でもうダメだけど、島多さんは、まだハットトリックで大丈夫よ」 (大丈夫、島多さんのチューブは、まだ3本) 

 

rule of five ルールオブファイブ 「5の法則」。 英米の隠語  

「毛知森さんは次ファイブだよ・・・もうダメだな!」
人体の開口部のうち5つ以上に管が繋がれている患者は助かる見込みがない。
 尿道カテーテル・開腹手術後の吸引留置ドレーンカテーテル・透析用のシャント・静脈点滴ライン・鼻への酸素ライン・動脈ライン(経カテーテル的動脈注入療法)・PEG胃瘻・気道チューブ・IVH中心静脈カテーテル などなど