医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

320 「デスカンファレンス・ハラスメント」

終末期の患者さんとは言え・・・亡くなればそれなりにショックが大きいです、まして自死された場合は、管理不行きか?などと悩み・・・次の患者達のためとは言うものの、デスカンファレンスは辛いです。
仕事なんですけど・・・・毎回毎回・・・・もうハラスメントに感じます。


Death Conference  亡くなった終末期の患者(主にがん患者が多い)のケア状態の振り返り  今後の終末期ケアの質の向上などにつなげるのが目的。 

特に患者が自殺した場合は、担当医師のみならずリエゾンで関わった精神科医の多くが自信喪失、自責感、落ち込み、怒り、ストレス、無情感、精神的な疲れ、倦怠などを経験している。 
まして看護師や身近なスタッフの衝撃はもっと強く、彼らのケアーの為にも大切となる。 勿論、4人部屋で、同じような状態の「がん患者」の一人の芯田森さんが、入院中に自殺した場合の他の3人の患者の動揺・絶望・ショックの大きさも・・・・想像出来るでしょ?


「えー、それでは、今日のデスカンファレンスの最後、4Fの芯田森さんの症例です。
ご担当された王東先生から、発表をお願いします。後、10分ですので・・・・よろしく・・・」 
「えーと、芯田森さん63歳6ヶ月・製薬会社勤務・重度の喫煙者(ブリンクマン指数1200)で50歳頃からDM、55歳でPOCDと肥満・膝関節痛等の病歴が有りました。 半年前の検診時の異常から本院を受診、膵臓癌と診断されました。発見時には体重減少傾向・軽い黄疸・背中の痛みなどがありました。 
発見時の膵臓癌はステージ4a(T3・N2・M0)で手術可能症例ではありませんでした。 各種検査値の推移及び画像データー等は、こちらのスクリーンをご覧ください。
入院後、ケモラジ(抗がん剤治療と放射線治療)治療を進めたのですが・・・・御承知のように希死念慮が強く(あの人、性格も最悪やったなあ)、残念ながら今月の8日の深夜2時頃に、自らコード類を巻き付けて・・・」