医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

医薬品用語・必須 「コンパッショネート・ユース」「オフラベルユース」「コピードラッグユース」「ミスユース」

コレら全部理解してますか? 説明できない方が恥ずかしいと思うけど・・・

Compassionate Use コンパッショネート・ユース CU制度        Expanded Access Program 拡大アクセスプログラム 
Compassionate= 思いやりのある、心の優しい、温情のある、情け深い
ほかに治療法のない致死的な疾患等の患者に未承認の薬を使用する制度
希少疾患や新規感染症などの重病に罹った患者が、国内未承認薬を治療の為に使用
することを認める公的制度。 日本では、「治験の参加基準に満たない患者に対して
人道的見地から未承認薬等を提供する制度」がこれの日本版に当たる。
拡大治験として治験実施計画書を事前にPMDAに提出する必要がある。
新型コロナウイルス感染症の治療にエボラ出血熱の治療薬のレムデシビルを使うとか
同じく、新型コロナウイルス感染症の治療にインフルエンザ薬のアビガン(ファビピラビル)を緊急で使うなどなど。

 

Off label use オフラベルユース (承認されている薬の適応外使用)

Off-Label オフラベル医薬品=患者に対して添付文書に適応症、用法・用量が
 記載されていない状態で使用されている医薬品  小児の患者に適応が無く、仕方なく大人用の薬を使うと・・・・当然こうなってしまう。
Off-Label Prescription=適応外処方 

「欧東先生、味覚障碍に亜鉛製剤が効果が有るのは事実です、ですがプロマックは胃潰瘍の薬でオフラベルユース・適応外処方となります。 薬価は高いのですが、ここは適応のある・・・」

「王東先生、この薬は小児への治験が難しくて実施出来ず、小児適応は有りません。この疾患ではかなり有効なんですが、オフラベルユース・適応外処方となります。」

 

Copy drugs コピー薬  ジェネリック医薬品は先発品の特許が切れた後に製造する薬
コピー薬は、特許期間中に特許を無視して作る薬。国際的には違法だが、ブラジルの
HIV薬のように政府が積極的に認めている場合もある。
Copy drugs use 
WTO世界貿易機関)は2005年12月11日に「感染症に対して、許可なく発展途上国
コピー薬を製造・輸入できる」という事を恒久的に認めた。これで、製薬企業はマラリアエイズなどの医薬品開発に消極的になってしまった。(新薬開発しても儲からない・開発費が回収できない)

 

Misuse ミスース 「誤用」OTC・処方薬の意図的で不適切な使用   illicit drug use
鎮咳薬・中枢性麻薬性鎮咳薬の麻薬成分を期待した、一気飲みとか(激しい下痢・便秘が伴うはず) 麻薬成分=リン酸コデイン ジヒドロコデイン オキシメテバノール 

 

Essential use  エッセンシャルユース 製造、使用などが禁止されている化学物質について、社会にとって必要不可欠な場合に限り例外的にその使用が認められる制度。
  「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」(化審法)で制定 

「この化学物質は有害で禁止されているが、これが少量無ければこの抗がん剤は作れない。」などの場合が考えられる。