「ええ、交通事故で「外傷後てんかん」の後遺症と診断を受けてます。その件で1000万円位のお金は頂きましたけど・・・・時々意識喪失発作が就労中に起きます。 しばらくすれば、治まるんですけど・・発作が起こるたびに、上司の酢寒森課長がアームドロッピングテストをするんです・・・・確かに完全に意識喪失する場合と、少し意識の残ってる場合が有るんですが・・・このテストが何だか何時も疑われているようで、ハラスメントに感じます。 何とかなりませんか? 欧東部長・・・」
arm(hand)droppingtest・hand drop test ハンドドロップテスト 上肢落下テスト
意識障碍が器質的なものか、ヒステリー(心因性)のものか判断するための身体診察
仰臥位の患者の両上肢を顔の上に挙げて、突然離す それで患者の手が顔に
そのまま勢い良くぶつかれば本物の意識障碍(→hand drop test陰性)
もしも患者が手をそらして顔にぶつけるのを回避した時は陽性・偽物(心因性)が疑われる
Psycogenic(心因性)/Psychiatric(精神疾患)
「王東部長、また胡麻森が倒れて意識が無いようです・・・救急車を呼びますか?」
「ちょっと待て!アームドロッピングテストをやってみたかのか? アイツの場合はどうせ又、心因性だろ? テストが陽性なら、後で近くの心療内科にでも連れていけ・・・何時もメンドクサイ奴やなあ・・・車もダメ・外回りもダメ・工場も危険・・内勤パートのおばちゃんがする仕事もこなせない・・・うーん」