医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

医療用語の大切な話 「マインズ」「エキスパートコンセンサス」「ガイドライン」

Minds マインズ Medical Information Network Distribution Service

EBM普及推進事業s 厚生労働省の委託を受けて、公益財団法人日本医療機能評価機構が運営する事業。 診療ガイドラインと関連情報を提供することが目的。『Minds 診療ガイドライン作成の手引き 2014』 『Minds診療ガイドライン作成マニュアル 2017』  などが出ている。

 

Expert Consensus エキスパートコンセンサス(専門家の)意見の一致, 合意, 総意 ガイドラインと同じ意味で使われると思ったらいい。エキスパートコンセンサスガイドラインと書いてあることも多い。 自分の専門領域のガイドラインを読まない奴は、この業界での将来は無い!「おーい、欧東!読んでるか?」

 

Guideline  ガイドライン 指針         米国医学研究所(Institute of Medicine)による定義では、「医療者と患者が特定の臨床状況での適切な診療の意思決定を行うことを助ける目的で系統的に作成された文書」   学会などが作る治療指針・診療指針・標準治療。 
ガイドラインがある特定の疾患等に策定された後は、世の医師・薬剤師は、ほぼ100%?それに従う。治療薬が2種類あって、ガイドラインに載らない方(片方を否定?)の薬の売り上げが、ほぼゼロに近くなったことが実際にある。悲惨なもんです。 ガイドラインでは、やや否定的なグレードCの治療法・薬を使って、最悪の結果になった場合、訴訟の場面でどう言い訳する?「そ・その薬は2剤ともこの病院では未採用でしたので、古い薬(対処療法)での治療を継続するしか・・・」
(注)添付文書で、ある薬の使用量が30mg~となっていても、ガイドラインが10mg~慎重投与となっていれば、世の医師は、ほぼ全員が10mg~使う。 当然、そんなもんです。この場合でも、メーカー側は添付文書の変更はしません。用法用量を決める試験をした結果の添付文章。その後、長年多くの医師達が使った結果のガイドラインです。医師達が、どちらを選択するか言うまでも無い。

(注)添付文書が絶対ではありません! ガイドラインも併せて読みましょうね!