⑤ ウイルス性肺炎を起こすウイルスの種類って、どれくらいあるの？

Viral pneumonia　　ウイルス性肺炎の種類　 大きく11種ぐらいかな？

• アデノウイルス（特に７型は重傷肺炎で有名）
• インフルエンザウイルス（肺炎は細菌との混合感染による場合が多い）
• エンテロウイルス　（entero-・腸だから、肺とは関係無いかと思ってた）
• サイトメガロウイルス（ヘルペスウイルスの仲間）
• ヒトメタニューモウイルス（RSウイルスの友達）
• ライノウイルス（風邪症候群の主要な原因ウイルスの１つ）
• RSウイルス（respiratory syncytial virus）感冒のウイルス
• パラインフルエンザウイルス（普通感冒、咽頭炎、気管支炎等のウイルス）
• 麻疹ウイルス（measles virus）間質性肺炎を起こす
• 水痘ウイルス（Chickenpox virus）水痘・帯状疱疹ウイルス　間質性肺炎を起こす
• コロナウイルス（特に新型と呼ばれるもの）ＳＡＲＳ・ＭＡＲＳ・武漢肺炎？

ＳＡＲＳ（Severe Acute Respiratory Syndrome）サーズウイルスによる重症急性呼吸器症候群
ＭＡＲＳ（Middle East Respiratory Syndrome ）マーズ　中東呼吸器症候群

「それで、胡麻森さんは退職記念旅行で武漢に行ったのですね？　はあ、三国志の”赤壁の戦い”ねえ・・・　市場には行ってない？　熱が有って呼吸が苦しい・・・うーん・・すぐ隔離病棟へ入ってもらいます（何もうちの病院に来るなよな！あぶねえ！）」

㊷プレゼンが大事 「プレゼンメモ」「プレゼンター」「プレゼンティズム？」

presentation memo プレゼンメモ　プレゼン中に慌てている時に読む自分用のメモ　
紙でもメモ帳でもiPadでも紙なら、手元が暗いと大きな字で書かないと読めない   　手元に明かりをくれ！　などと言う大御所も居る。
パソコンを見ながらのプレゼンなら、パワーポイントにメモ機能がある。これを指す場合もあるよ。

Presenter　プレゼンター　プレゼンをする人　贈呈者（受賞者に花束などを渡す人）　司会者等の意味も
「阿寒森係長がいつも使う、プレゼンテイター（和製英語）は間違い発音」　真似しないこと
Presentator　プレゼンテイター　 　提案者の意味
Speaker　スピーカー　英語では話し手の事をこう呼ぶ　　登壇者　　講演者

Presenteeism プレゼンティーイズム　出勤しているも関わらず、心身の健康上の問題により、充分にパフォーマンスが上がらない状態。　「じゃあ、健康上の問題が何も無いにも関わらず、何の仕事をしているか解らない？気の抜けた欧東さんの会社の部長（部下が居ない人も居るよね）達は、何て呼んだらいいのかな？」

Plenary  プレナリー　個々のセッションが始まる前に行われる全体会議のこと
  全員が出席する会議という意味で、同じ時間に別の発表は行われない
  医学学会等へ行くと、「プレナリーセッション」とか「総会」とか書いてあるでしょ
Plenary session 全員参加のセッション，全体会議，本会議 　

医療用語・英語の接尾語 「 -ability・アビリティ」必須だぜ！

 -ability・アビリティ　能力、性能、 力量、手腕、〔特定分野の〕才能、技量　　～性　～能　～力　

頻繁に出てくるので、抜粋で勉強　　　普通、これぐらい知ってれば充分？と思うけど

• ability difference　アビリティディファレンス　能力差　　
• availability 　アベイラビリティ   有効性 　　
• accountability　 アカウンタビリティー,  説明責任       
• acceptability　 認容性, 許容性     
• adaptability 　 適応性, 適応力, 順応性        
• availability 　 有効性, 利用能        
• bioavailability　 生物学的利用率, バイオアベイラビリティ        
• coagulability　 凝固性, 凝固能      
• communicability　 伝染性        
• disability ディサビリティ　能力障碍, 身体障碍      
• developmental disability 　発達障碍       
• flammability・inflammability 　引火性    
• physical disability  身体障碍者, 身体障がい者 　　　　
• intellectual disability 　知的障碍　　　　
• inability 　イナビリティ　無能, 無力
• traceability トレーサビリティ 　履歴追跡　　
• probability 　(数学) 確率,  (確実性の高い) 可能性       
• product liability 　PL 　製造物責任     PL法のＰＬ
• stability  安定性, 安定度  「酢寒森の車って、ハンドルのスタビリティが・・・」
• tolerability  　忍容性, 認容性
• viability 　生存率, 生存度    
• usability 　有用性   
• sustainability 　持続可能性, サステナビリティ

「王東部長、阿寒森君を何とか出来ないか？」「うーん、アビリティディファレンス　（能力差）が有りましてね・・・今更どうしようもないです。彼ね、胡麻スリは得意ですから、仲縞田常務の専属秘書で引き取ってもらえませんか？」

④「pneumonia」 「市中肺炎・キャップ」「院内肺炎・ハップ」「ヘルスケア関連肺炎・エイチキャップ」

Community acquired pneumonia　市中肺炎(CAP・キャップ) 　日常生活中の肺炎　　　　　　普通に健康に暮らしてたけど、風邪を拗らせてとか・・・細菌性肺炎（肺炎球菌、インフルエンザ菌）・非定型肺炎（マイコプラズマ肺炎、クラミジア肺炎）などなど

Hospital acquired pneumonia 院内肺炎（HAP・ハップ）入院中の患者が，院内感染により発症する肺炎　　入院してから、48時間以上経過した後に発症した肺炎のことで、抵抗力が非常に低い人や、人工呼吸器が原因で起こる。当然、死亡率が高い。
＝Nosocomial pneumonia　ノーソーコーミアル ニューモニア　院内感染　　nosocomial 　〔感染などが〕院内で起る　　病院で起きるまたは起こる

MRSA感染症・VRSA感染症・薬剤耐性緑膿菌感染症などが代表

Healthcare-associated pneumonia（HCAP・エイチキャップ）　医療ケア関連肺炎・ヘルスケア関連肺炎　　　新たな定義で、市中肺炎と院内肺炎のいずれにも分類しがたい中間的な肺炎症例等の為に作られた？　まあ、超高齢化社会で自宅と施設を行ったり来たり等で起きた肺炎？   誤嚥性肺炎や耐性菌性肺炎が代表

正確な定義　↓

• ①90日以内に2 日以上の入院歴、　
• ②90 日以内に長期滞在型療養施設またはナーシングホームの居住　　　
• ③30 日以内に注射による抗菌薬治療、抗癌剤または創傷に対する治療を受けた　　
• ④30 日以内の慢性透析　　
• ⑤家族に多剤耐性菌感染者がいる。

③「pneumonia・ニューモニア・肺炎」だよね、じゃあ 「Pneumonitis・肺臓炎」は？

Pneumonia は「肺炎・肺の感染・肺胞性の炎症」を意味する

Pneumonitis  ニューモナイティス  肺臓炎 は「肺臓炎・肺の炎症（肺胞以外の間質などに炎症を起こす場合など）」を意味する。研究者や専門医は明確に区別するらしいけど、どちらも「肺炎」の認識でいいと思う。Pneumoniaを覚えれば充分？
Pneumonitis＝ほぼ、間質性肺炎なんだろうけど、普通 Interstitial pneumoniaで統一されてるしね。　

ちなみに、Pneumoniae・ニューモニエ　は「肺炎の病原菌」を意味　

• adenoviral pneumonitis 　アデノウイルス性肺炎　　
• bacterial pneumonitis 細菌性肺炎
• aspiration pneumonitis　 誤嚥［嚥下・吸引］性肺炎　　
• hypersensitivity pneumonitis　過敏性肺炎
• Mycoplasma pneumoniae マイコプラズマ・ニューモニエ（肺炎を起こすマイコプラズマと言う意味）
• Klebsiella pneumoniae クレブシエラ‐ニューモニエ 肺炎桿菌
• Streptococcus pneumoniae ストレプトコッカス‐ニューモニエ 肺炎レンサ球菌
• Mycoplasma pneumonia  マイコプラズマ・ニューモニア  マイコプラズマ肺炎　
• Aspiration Pneumonia　アスピレーション・ニューモニア＝誤嚥性肺炎

「pneumonia・ニューモニア・肺炎」の話 ② 間質性肝炎

interstitium　間質　⇔　parenchymaパレンキマー　実質　　interstitial  間質性　

interstitial pneumonia  　インタースティティアム ニューモニア　間質性肺炎

肺胞内（実質）の炎症では無く肺胞の壁にあたる「間質」に炎症が起きるのが間質性肺炎。　呼吸困難や呼吸不全が特徴で、痰を伴わない乾いた咳が続く、急性増悪期以外には発熱は無い。さらに重症化して線維化が起こるのが Pulmonary fibrosis・肺線維症。　ここまでくると、肺癌にもなり易く、5年生存率は50％を切る。

「王東先生、最近ますます息苦しくて・・検査結果はどうで・・・？」
「胡麻森さん、最初は抗リウマチ薬の副作用での間質性肺炎でしたが、（タバコも止めずに）重症化して肺線維症になり、今回は肺癌と診断されました。これですと5年生存率は50％を切りますので、まあ動けるうちに何でも好きなことをなさってください。」　

alveolar pneumonia 肺胞性肺炎　　高熱が出て、咳とともに黄色や緑色の痰が出る、普通の肺炎言わば、肺と言う容器の中身の炎症　　間質性肝炎は肺と言う容器そのものの炎症　　容器の中は消毒して綺麗になるけど・・容器そのものが壊れると・・・

㊶そもそもの話 「プレゼンテーション」って？

Presentation プレゼンテーション・プレゼン　 〔聴衆に対する〕発表、提案［概要］説明、提示［提出］　   聴衆に対して情報を提示し、理解・納得を得る行為
 普通は、説明会・研究発表・学会発表・カンファレンスでの症例呈示などを言う
語源は、プレゼント（present）・贈り物から　　　相手に伝えたいことを“プレゼントする”といった意味　　どんな場面でも、いい加減なプレゼントは逆効果だよね・・・大事な相手にいいプレゼントをしたいよね？　そんな気持ちでやるのが一番大事！
Presentation at the society meeting 学会発表
presentation abstracts 発表論文抄録
presentation material  講演［発表・プレゼン］用資料
PCプレゼンテーション　パソコンでのプレゼン　普通はパワーポイントなどのソフトを使う

Briefing　ブリーフィング　簡単な報告・指令。 報道機関などに対して行う簡単な事情説明　チームでの打合せ

Brainstorming　略して　ブレスト　　米国で開発された集団的思考の技術。自由な雰囲気で、他を批判せずにアイデアを出し合い、最終的に一定の課題に解決を得ようとする方法。　日本の会社の社内会議では、まず行われない。定型の数字報告型・上意の押しつけ型・目標提示型・個人批判型・お説教型・使い回しの資料型・言い訳型・部下全員が無言型等で自由な雰囲気は微塵も無いのが普通。

Press Seminar　プレスセミナー　企業や自治体、NPO法人や学会が、自社の製品やサービス、などを知ってもらう為に、マスコミ関係者や各界のオピニオンリーダーを招いて行う勉強会・説明会
　「日本高血圧学会のプレスセミナーで高血圧の新しい基準値を・・・・」などと