医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

雑談系の医療用語集① ®(Rマーク)・IMS Japan(旧称)・アストーミア・アポリア・アルファルファ

®(アールマーク) 「Registerd(登録された)」の「R」  登録された商標(ネーミングやロゴ) 薬の販売名(先発品)には当然®が付いている。
「欧東君、レジスタードマークの商品名をコールするのに、一般名を覚えてないのは何故? 今ね、一般名で処方箋を書いてるんだよ・・・それじゃ、おかしいだろ?」

 

IMS Japan  米国の親会社のIQVIAに名称変更を受けて、

IQVIAソリューションズ ジャパンに変更になった。医療関係のデーターを売っている。製品別等の各種売上、処方診断、訪問宣伝、調剤データ等々 製薬企業が利用する。
「欧東部長!IMSではわが社の訪問宣伝回数は、ほぼゼロだぞ? どうなっているんだ? 」 「え・MRの訪問先とIMSの調査先の医院が一致しないだけで・・・・」

Astomia アストーミア 無口症(むこうしょう) 催奇形性所見用語で口の欠損。
「無能上司の前で、思わず無口(むくち)になる欧東さんの事では無い!」

Aporia アポリア ギリシャ語で「行き詰まり」「困惑」「道が無いこと」

「王東さん! 今の会社ではアポリアだろ? 転職がいいかもよ!」
 哲学の世界では、「解決の糸口が見出せない哲学的難題」 困惑の状態

Medicago sativa; alfalfa   アルファルファ 多量の収穫をあげる牧草として有名
 草丈が1m程度の豆科の多年草  種子を発芽させた、「もやし」を健康食品として使用。「看護師さん、アルファルファの”お浸し”は嫌いや!牧草なんか食えるかよ!」「あーら応東さん、悪い子ねえ、食べないと元気にならないわよ・・・」

 

「メンタル」特集   一部再出 

Mental メンタル 精神的・心理的 メンタル(ケア・ヘルス) 

⇔ フィジカルPhysical 肉体的・身体的

  • Mental power  知力   
  • Mental Status MS 精神状態       
  • Mental retardation 精神遅滞
  • Mentally disabled 精神障害者
  • 「一般雑誌の記事では、”メンタルになる”などと表現する場合も、これ意味不明やろ? 意味を考えると、メンタルになるわ・・・」

Mentalization  メンタライゼーション 自分や人の行動は心理状態,考え,気持ちや願望から起こる ということを 理解する能力。

胡麻森はメンタライゼーションが弱いからなあ・・自分勝手で暗いし、プロジェクトからハズすか? 代わりに欧東にしとくか? ちょっとうるさいけどな・・・・」

 

Mental clinic メンタルクリニック(和)=神経内科心療内科・精神科の総称?
一般的には「Mental Illness(心の病)」 (英)の 精神科は Department of Psychiatry
精神疾患(Mental Disease)⇒厳密に正しい用語は「精神障害(Mental Disorder)」
精神病院=Mental asylum・Mental home・Mental institution

 

Mental toughness メンタルタフネス = ストレス耐性  どのくらいストレスに耐えられるか、という強さのこと。欧米のプロ選手はメンタルコーチを雇って、メンタルトレーニングで鍛える。「九層森のおかげで、全員のメンタルタフネスが急上昇したわけだから、元凶ももう居なくなったし・・・・結果オーライだよね。」

 

 

Mental test メンタルテスト 知能検査  精神検査

 

Mental Hygiene  メンタルハイジン  精神衛生          

Mental Age メンタルエイジ=精神年齢

 

Mental Health メンタルヘルス   心の健康を保つこと 

  転じて⇒メンヘル⇒メンヘラはネット用語  

 

Mental-Retardation MR メンタルリターデーション 精神遅滞 精神(発達)遅滞
「精神薄弱」等の表現で、知的障害者への偏見と差別が問題とされ、コッチを使う。
一般的には、「知恵遅れ」・「知恵遅れを持つ人」などの表現が使用されている。
 ただし、DSM‐5 では mental retardation の. 言葉は使用されて おらず、
 intellectual developmental disorder という言葉が使用されている。         

 

 

Zyanose(独) チアノーゼ を英語で書きなさい!読みなさい!

Zyanose チアノーゼ(独)血液の酸素欠乏で、皮膚などが暗紫色になること。    紫色のうっ血で、爪床や口唇周囲に表れやすい。 頬、鼻の先、耳たぶ、なども青紫色を帯びる。医学的には毛細血管血液中の脱酸素化ヘモグロビン(デオキシヘモグロビン)が5g/dL以上で出現する。 還元型ヘモグロビン(酸素をつけていないヘモグロビン)が多い状態。
Cyanosis (英) サイアノーシス  (会話では聞かない。文献ではコッチ)
Cyanotic チアノーゼ様の
Cyanotic Heart Disease チアノーゼ性心疾患 エプスタイン奇形、左心低形成症候群、ファロー四徴症等
Cyanotic glomerulopathy チアノーゼ腎症  チアノーゼ型先天性心疾患に伴う腎疾患 

 

Aizen Menger Syndrome アイゼンメンジャアー・アイゼンメンガー症候群・アイゼンメンゲル症候群  心房中隔欠損・心室中隔欠損・動脈管開存などの理由で肺高血圧があるために静脈血が動脈側に流れ込み、Cyanosis(チアノーゼ)が出現するに至った状態 

問題① アレルギー Allergie (独)を英語で言いなさい。 問題② アレルゴイドって何?

Allergie (独)アレルギー あるものに対して過敏に反応する状態で、免疫反応が関係するもの
Allergy アラジー (英)       

  • Allergic Reaction アラージックリアクション  アレルギー反応 
  • Rhinitis allergica・Allergic rhinitis アレルギー性鼻炎
  • Allergic conjunctivitis アレルギー性結膜炎    
  • Contact allergy接触アレルギー】 = Allergic contact dermatitis アレルギー性接触皮膚炎
  • Allergology アレルギー学    
  • Allergic diarrhea  アレルギー性下痢

Allergie-March  アレルギーマーチ( 和製語)アトピー素因のある人に、アレルギー疾患が次々と発症する様子  March 行進,行軍 行進曲. 進み,進展,発達

 

Allergen(独)アレルゲン  アレルギー疾患を持っている人の抗体と特異的に反応する抗原のこと。 感作はされているが具体的な症状があるわけではない人においても、
その抗体と反応する抗原もアレルゲンと呼ぶ。 
allergen immunotherapy アレルゲン免疫療法  

 

Allergoid アレルゴイド (アレルゲンを化学的に改変したもの。) アレルギー疾患の免疫療法において、抗アレルギーワクチンとして用いられる際に副作用を引き起こす危険性を減らすために、化学修飾によってアレルゲンからアレルゴイドを調製する。

医療用語集 「アナフィラキシーショック」「アナフィラトキシン」と「エピペン®」  再出

個人的提言だが、緊急用のAED装置の袋には、「エピペン」を入れておくべきだと思う。アドレナリンの注射なんだから、間違って使ってもたいした副作用は無い。それで助かる命(子供中心に)がキットある。

 

Anaphylaxie(独) アナフィラクシー  過敏症   もとは無防備の意味 
Anaphylaxis (英) アナフィラキシス・アナフィラクシス=過敏症     phylaxis(防御)

 

Anaphylactic shock アナフィラキシーショック・アナフィラクティックショック
全身にわたってアレルギー反応が起きる場合で、生命に危険を伴う重篤な状態。基本的には、血管が拡張し血漿成分がもれ出る。 食物が原因なら食べて5分から30分以内にあらわれる。 その他、ハチさされをよく聞く。
 1回目に蜂に刺されたとき、体には蜂の毒に対する抗体ができ、2回目に蜂に刺されたとき、その抗体が異常反応すると、アナフィラキシーショックが起こる。


FDEIA:Food Dependent Exercise Induced Anaphyaxis=食物依存性運動誘発アナフィラキシー  ある特定の食物で、普段は食べてもなんともないのに、食べた後に激しい運動をするとアナフィラキシーを起こす。 小児では小麦製品やエビ・イカなどが報告されている。「昼食後の体育の授業中、急に全身に蕁麻疹が出て呼吸困難も出て、救急車・・・・」 運動することで、Ⅰ型アレルギー(即時型)の域値が下がって、症状が出る。

 

Anaphylatoxin アナフィラトキシン 抗原抗体複合体が、進入した異物に対し連鎖反応を起こし、活性化したもの。  IgEと反応し、アナフィラキシーを引き起こす原因物質

 

Epipen   エピペン®注射液  アナフィラキシー補助治療剤 
Epinephrine Auto Injector アナフラキシー用のアドレナリン自己注射薬キット製剤 
緊急時に、医師の診察前に使う。 食物アレルギーのある子どもの25%程度が所持。

尚、エピペン®注射液は、ファイザーだったが、2018年1月からマイランが製造販売

 

ついでに、エピネフリンの話も入れておこう。 勉強になる?かな

Epinephrine  エピネフリン 副腎髄質から分泌されるホルモン  カテコールアミンの一種 epi(上)+nephros(腎臓)=腎臓の上、つまり副腎からのホルモンという意味
=Adorenalin アドレナリン adrenal(副腎)=副腎からのホルモンと言う意味
 アドレナリン注射液 (ボスミン)
 アドレナリンの結晶化に成功したのは日本人の高峰譲吉博士。アメリカ人学者が後追いで、エピネフリンの名を付けて広まった。 日本では、エピネフリンと言うべきでは無いと、日本薬局方が2006年4月にアドレナリンに改正された。ヨーロッパでも、アドレナリンと言う。 Pmda(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)で検索しても、製品名・一般名に現在 エピネフリンの名が付くものは無い。 今時、エピネフリンと言うのは、あの時代遅れの粕森先生か? わざと使ってアメリカ帰りを自慢しようとする中縞先生?だけだと思う。 「欧東君、エピネフリンの注射だ!」「ハイ、中縞先生、アドレナリン注のボスミンですね」「御免!御免!アメリカが長かったもんでな・・」

医療用語集 アコニチン・ソラニン・テトロドトキシン・アミグダリン  そうです、身近な毒の話

「えーと、特に死にたいわけでも、誰かを毒殺する予定も有りません。」念のため。

Aconitine アコニチン  トリカブト(Aconitum)の毒成分アルカロイド 
経口致死量は成人の場合1.5 - 6mg/Kgと推定。 これで死にたいなら・・・
トリカブトを山で取ってくる(お店で買うと証拠が残るので)と抽出方法は簡単で、根を中心に全部をすりおろす(フードプロセッサーが楽)⇒エタノール(洋酒でいい)を加え、60℃くらいに加温(湯せん)⇒濾過⇒日陰に置いてエタノールを飛ばす。クロロホルムがあればもっと楽だけど、エバポレーターは無いわなあ・・
やってみますか? 黒っぽい、やや粘土状の物が残りますので、カプセルに詰めると出来上がり・・・
トリカブトの花粉が混入した蜂蜜での食中毒も報告されていて、結構怖い!

 

Solanine ソラニン 主にナス科の植物に含まれる(じゃが芋の表皮や芽)ステロイドアルカロイドの1種  神経に作用する毒性を持ち、中毒すると溶血作用を示す。 チャコニンも同様  成人の中毒量はおよそ 200–400 mg  市販ジャガイモの含有量は皮部約 50 mg、可食部 100 gあたり平均約 1.5 mg   小さいものの青い部分・芽の部分等を集めると、500gぐらいでキット死ぬ

 

Tetrodotoxin テトロドトキシン ふぐ毒 2mgのテトロドトキシンで、一人を殺すことが出来る経口摂取では青酸カリの850倍程度の毒性を持つ。ヒョウモンダコ(豹紋蛸)も、唾液腺にテトロドトキシンを持っていて危険。クサフグやコモンフグの肝臓はその約2gが致死量。テトロドトキシンの結晶は有機溶媒や水に不溶だが、含水アルコールや酸性溶液には可溶。抽出するなら、釣って来たフグの肝臓をすり潰し、お酢エタノール(お酒)を混ぜて抽出、その後コーヒーのろ紙などでろ過、加温して水・エタノールを飛ばせば出来上がり。 Blowfish(Pufferfish・Globefish)poisoning ふぐ中毒

 

Amygdalin アミグダリン 青酸配糖体の一種。レートリル (laetrile) とも呼ばれる    梅、桃、杏、リンゴ、 などの種子に含有される配糖体で、加水分解してシアン化水素を発生し毒性を呈する。腸内細菌によってシアン化物に変わる。「森には、リンゴの種を粉砕して食わせようか?」致死量は遊離した青酸の状態でおよそ60mgとされており、この量を満たすためには多くのアミグダリン(未成熟なウメで100〜300個ほど)を必要とするため、少量であれば死に至るほどの効果は表れない。  ちぇ、リンゴのタネぐらいじゃ死なないんだ・・・