医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

医療用語集 「アナフィラキシーショック」「アナフィラトキシン」と「エピペン®」  再出

個人的提言だが、緊急用のAED装置の袋には、「エピペン」を入れておくべきだと思う。アドレナリンの注射なんだから、間違って使ってもたいした副作用は無い。それで助かる命(子供中心に)がキットある。

 

Anaphylaxie(独) アナフィラクシー  過敏症   もとは無防備の意味 
Anaphylaxis (英) アナフィラキシス・アナフィラクシス=過敏症     phylaxis(防御)

 

Anaphylactic shock アナフィラキシーショック・アナフィラクティックショック
全身にわたってアレルギー反応が起きる場合で、生命に危険を伴う重篤な状態。基本的には、血管が拡張し血漿成分がもれ出る。 食物が原因なら食べて5分から30分以内にあらわれる。 その他、ハチさされをよく聞く。
 1回目に蜂に刺されたとき、体には蜂の毒に対する抗体ができ、2回目に蜂に刺されたとき、その抗体が異常反応すると、アナフィラキシーショックが起こる。


FDEIA:Food Dependent Exercise Induced Anaphyaxis=食物依存性運動誘発アナフィラキシー  ある特定の食物で、普段は食べてもなんともないのに、食べた後に激しい運動をするとアナフィラキシーを起こす。 小児では小麦製品やエビ・イカなどが報告されている。「昼食後の体育の授業中、急に全身に蕁麻疹が出て呼吸困難も出て、救急車・・・・」 運動することで、Ⅰ型アレルギー(即時型)の域値が下がって、症状が出る。

 

Anaphylatoxin アナフィラトキシン 抗原抗体複合体が、進入した異物に対し連鎖反応を起こし、活性化したもの。  IgEと反応し、アナフィラキシーを引き起こす原因物質

 

Epipen   エピペン®注射液  アナフィラキシー補助治療剤 
Epinephrine Auto Injector アナフラキシー用のアドレナリン自己注射薬キット製剤 
緊急時に、医師の診察前に使う。 食物アレルギーのある子どもの25%程度が所持。

尚、エピペン®注射液は、ファイザーだったが、2018年1月からマイランが製造販売

 

ついでに、エピネフリンの話も入れておこう。 勉強になる?かな

Epinephrine  エピネフリン 副腎髄質から分泌されるホルモン  カテコールアミンの一種 epi(上)+nephros(腎臓)=腎臓の上、つまり副腎からのホルモンという意味
=Adorenalin アドレナリン adrenal(副腎)=副腎からのホルモンと言う意味
 アドレナリン注射液 (ボスミン)
 アドレナリンの結晶化に成功したのは日本人の高峰譲吉博士。アメリカ人学者が後追いで、エピネフリンの名を付けて広まった。 日本では、エピネフリンと言うべきでは無いと、日本薬局方が2006年4月にアドレナリンに改正された。ヨーロッパでも、アドレナリンと言う。 Pmda(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)で検索しても、製品名・一般名に現在 エピネフリンの名が付くものは無い。 今時、エピネフリンと言うのは、あの時代遅れの粕森先生か? わざと使ってアメリカ帰りを自慢しようとする中縞先生?だけだと思う。 「欧東君、エピネフリンの注射だ!」「ハイ、中縞先生、アドレナリン注のボスミンですね」「御免!御免!アメリカが長かったもんでな・・」