医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

245 「プリスクライビング・カスケードハラスメント」

プリスクライビング・カスケードハラスメント  雪ダルマ処方ハラスメント
「大藪森医院の院長は、元々沢山の薬を処方するんだけど、副作用が出たら、それを押さえる為に、さらに又薬を出すだろ? 切りが無いよ・・・あれもう、患者にはハラスメントだよ、可哀想だよ・・・・」

Prescribing Cascade 処方のカスケード  ポリファーマシーの原因の一つ
薬の副作用に対し別の処方がなされ、さらにその副作用が次の処方に繋がるという連鎖
昔から、特に精神科・精神病院はこの傾向が強いと言われていた。約束処方(複数の薬をセットにしたもの)意外は、医師が自由に単剤で処方出来ない仕組みにしていた病院も実際にあった。

「仲縞田さん、今までどちらの医院へ行かれてましたか? ああ粕森医院?(あのカスケード処方・雪だるま処方で有名な先生なあ)? この疾患で8剤とはね、すぐ半分に減らしましょうね・・・危険な、ふらつきが出てますよね・・・」

Polypharmacy 薬漬け医療・多薬療法のことで、多くの薬剤を内服すること 
 一般的には5剤(4~6剤)以上という定義?  (英)Multi Drug Therapy?
薬剤数が6種類を超えるとハイリスクになる(5種類以上で転倒のリスクが増す)と言われる。
 診療報酬で減算規定が定められているのは、内服薬7剤以上の投薬(じゃあ、厚労省は6剤までは認めてるのね?)
薬剤数では無く、「必要以上に薬を飲んでいて、薬による有害事象が起こっている状態」を言う場合もある。