医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

医療用語 リスク ② さあ、勉強オジサンのノートを公開!

アットリスク at risk 未症状だが、遺伝子疾患を発症する可能性(のある人)  アットリスク患者 at risk mental state ARMS(アームス)アットリスク精神状態・精神病発症危険群                                    精神障害を発症する危険性の高い状態
バイアスリスク Bias risk  バイアス(系統的偏り)が研究結果に入込むリスクのこと。
バイオリスク Bio risk 病原体等安全管理や動物感染実験、組み換えDNA実験等のリスクのこと  「欧東先生、菌検査の金森さんが、時々触って来るんですよ・・・何だかバイオリスク感じます」
ハイリスク High-Risk Medications ハイリスク薬  薬剤師の業務において、副作用や事故に特に   注意が必要で、安全管理のため特に専門家による薬学的管理の関与が必要な医薬品   調剤すると「特定薬剤(ハイリスク薬)」管理指導加算の10点が取れる。
ハイリスクグループ High-Risk Group  高危険群。ある疾患において、一般の人よりも高い頻度で発生する。  危険性のあると考えられる特定因子をもつ人達
プアリスク Poor Risk  《危険度が高くて》予後不良の人          生命保険業界なら健康不良体
ベースラインリスク Baseline risk   自分がもともと持っているリスク  大きいほど、治療(対策を取ること)で得られるメリットは大きくなり、逆に、ベースラインリスクが小さいほど、対策を取ることで得られるメリットは小さくなる。 例えば、心房細動の患者の脳梗塞のベースラインリスクは、CHADS2(チャズツー)スコア等で  判定される。 「対照群イベント発生率(CER)」 または「対照群リスク(control group risk)」と同義。
ベネフィット・リスク Benefit  有利, 利益  個人または集団の幸福[福祉]につながる利益 Benefit Risk    「この薬のベネフィット・リスクは・・・・」などとよく使う リスク(Risk)=確率(Probability)×重大さ(Severity) ベネフィット(Benefit)=確率(Probability)×得られるもの(Gain)
ミニマル・リスク Minimal Risk 最小リスク     健康な人が、日常生活において、もしくは定期的な健康診断や   歯科検診、心理検査の実施上で、通常遭遇するような危害(Harm:生命や身体に及ぼす害) や苦痛(不快感)の発生しうる可能性とその規模のこと。
ユニットリスク Unit risk   ある物質を人が一生涯にわたってある濃度で摂取(吸入、飲水)した場合の、              摂取量に対する発がんの発生確率の増加分。

 

 

CHADS2スコア チャッズスコア Cは心不全(Congestive Heart Failure)、Hは高血圧(Hypertension)、Aは年齢(Age75以上)、Dは糖尿病(Diabetes Mellitus)、Sは脳梗塞の既往(Stroke)を意味
 心房細動患者に対して抗凝固療法を開始するかどうかを決める際に
 最もよく使用される指標。脳梗塞の危険因子:心不全(C)、高血圧(H)、年齢(A;75歳以上)、 糖尿病(D)があると各1点、脳梗塞や一過性脳虚血発作(ごく短時間、手足の麻痺や言葉の障害が起こる発作)の既往(S)を2点として足し算し、合計6点満点として計算。 点数が高いほど脳梗塞の危険性が高い。