ARDS Adult respiratory distress syndrome 成人呼吸窮迫症候群 古い言い方
Acute respiratory distress syndrome 急性呼吸窮迫症候群 こっちが正しい
北米・ヨーロッパコンセンサス会議 は、P/F比 =(動脈血酸素分圧 / mmHg)÷(吸入気の酸素分率)が200以下のものをARDS、300以下のものをALIと定めた。この定義でALIの患者の4人に1人が、7日以内にARDSへと発展する。臨床的に重症の状態の患者に突然起こる呼吸不全の一種で、敗血症、大量輸血、重症肺炎、胸部外傷、肺塞栓、人工呼吸、純酸素吸入、急性膵炎等で重症の患者に突然起こる。
治療開始の早さが予後を決定し、この後の重篤な呼吸不全での死亡率は4割程度。
「煙森さん、聞こえますか?解りますか?苦しいですね、ARDSですね。煙森さんはねえ、ブリンクマン指数が1000近いし・・原因は他にも色々考えられますが、詳細に検査します。ハイハイ、勿論新型コロナウイルスの検査も行いますよ・・・大丈夫、こんなになっても、6割ぐらいの方は回復・退院できます、諦めないで頑張りましょう」
Respiratory Distress Syndrome (RDS) =呼吸窮迫症候群
Acute lung injury,( ALI) 急性肺傷害
Acute Respiratory Infections 急性呼吸器感染症:ARI ①上気道炎、②軽症肺炎、③重症肺炎 今回のコロナウイルス肺炎では、肺胞壁やその周辺の「間質」で炎症が起きる間質性肺炎を起こすので、重症化し易い・有効な薬が無い。
Severe acute respiratory infection : SARI 重症呼吸器感染症 若年者または成人で
発熱または感染症が疑わしい徴候、咳嗽、呼吸数が>30 回/分、強い呼吸困難、
SpO2 がroom air で<90%