「本態性」
本態性=原因不明 症状・疾患は確かに存在・確認もできるが、その原因が
明らかでは無い
Essential 「絶対必要な」「欠かせない」「本質的な」のような
意味なんだけど、「本態性」の英訳は「essential」になる
「特発性」
「固有の」あるいは「もともとの」という意味 英語では Idiopathy イディオパシー
特定の臓器に発生したと言う意味の場合もあるけど、じゃあ「特発性アルドステロン症」や「特発性過眠症」「特発性三叉神経痛」などは、どこの臓器の話やねんってなるよなあ・・・・
「特発性」≒ Essential・本態性(原因不明・原因が特定できない) と思えばいいのね? なぜ高血圧や振戦は本態性が一般的で、アルドステロン症や不眠症は特発性が主になるのか? まあ、昔からそう呼んでいたと言う以外、理解はできない!
本態性(essential)および特発性(idiopathic)という用語は、既知の病因がない(原因が究明されていない)病理学上の実体を指している。
だけど、特発性とされていた疾患の病因が後で明らかになった場合でも、この修飾語句
がそのまま残存している事も多く、厳密に管理されて無い(無関心なの?)。
「原発性」
Primary プライマリー 原発性 初期の,最初の,原始的な
⇔ Secondary 続発性・または二次性疾患
原発性 =その部位で最初に発症すること。発病原因がその臓器にあること。
ただし原因不明の場合にも、原発性を使う事がある(これが、ややこしい原因や)。
例を挙げると、実際にある医療用語としては
①原発性血小板血症=本態性血小板血症=特発性血小板血症 とか
②原発性血小板減少症=本態性血小板減少症=特発性血小板減少症
②原発性貧血=本態性貧血=特発性貧血
③原発性高血圧=本態性高血圧=特発性高血圧
④原発性出血=本態性出血=特発性出血 などが有り、ややこしい話となる
この違いを誰がどう説明する? 全部原因不明って言うしか無いんだろ?
いっそ潔く、原因不明性血小板血症・原因不明性貧血・原因不明性高血圧・原因不明性出血などに統一したら、スッキリするんじゃねえか?と思うけどなあ・・・
「症候群」
Syndrome =症候群 (一連の)兆候 同時に起きる一連の症候 なんだけど 確かに、幾つかの症候が認められるけど、その原因が不明な場合にも、「症候群」を使う。 医学って、まだまだ原因不明が多いのね?
「ところで、王東先輩・・・あの酢間森の「ケチ臭さ症候群」は原発性?特発性?本態性?のどれですか?」「そらあ・・・・まあ・・・まず先天性やろな・・・慢性の家族性か遺伝性か二次性の可能性もあるけどな・・・まあ、原因不明かな・・・フン!」