医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

この「ハラスメントの歴史」って本は、欧東先生の著書ですか?78「ゴーストタブレットハラスメント 」

ゴーストタブレットハラスメント   ゴーストタブレットになりそうな(その報告のある)錠剤なのに、事前に何も言わずに患者に処方・手渡すのは、もうハラスメントですよね? あのね、忙しくても、大事なことはキチンと説明しなさい!

Ghost Tablet ゴーストピルとも   徐放剤などで、コーティーング加工した製剤は、主薬が溶け出した後の抜け殻(外枠)が白い形を保って排泄されることがある 
アサコールデパケンRオキシコンチン・ケーサプライ(これは発売中止)などなどで報告されている。

「お・欧東先生、先生の処方で隣の薬局でもらった薬を飲んだら、そのままの形で便の中に出てきました。 なんですかこれ?安物メーカーのゾロゾロ品ですか? これじゃ私の病気は、一体どうなるんですか・・・」
「区相森さん、落ち着いてください この錠剤は徐放製剤と言いまして・・・錠剤の周りに細かな穴が沢山開いてるんですよ、そこからゆっくり成分が溶け出しますね・・・そして、丈夫な抜け殻の外枠・マトリックス基剤などと言いますが、これがそのまま排出されたもんなんです。大丈夫ですから、続けて飲んでくださいね・・・(イチイチ便をほじくるなよ!くそメンドクセエ奴! 第一、まず薬剤師に相談しろや!)」

因みに、フィルムコーティーング錠等が何らかの理由(温度や経年変化で硬化とか、
製造時のミスなどで)で被膜が強くかかり過ぎた場合は、人体の消化管の中で全く溶解せず、そのまま排出される事例も過去に有りました。 勿論、製品回収のメンドクサイ事件となりました。勿論、メーカー側は保管している後証品を定期的に溶解試験などを行っているので、そこで発見・回収指示の場合も多い。おい、後発品メーカー!ちゃんと全部試験してるんやろな? 何百品目もあって・・・どうも信用できない!