医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

Medical jargon 医療俗語・医療隠語(米国中心で)㊽ 「ダーマホリデー」「ドナーサイクル」「ドラッグシーカー」

Dermaholiday ダーマホリデー Dermatologist・皮膚科医が休日に働かないことを皮肉った米国隠語 「俺達は病態急変で呼び出されるのに・・・いいよなあ・・・」って

dermo- /derma- /dermato- /-derma (皮膚) 
Dermatorogie (独)デルマトロジー 皮膚 普通は皮膚科 「デルマの欧東先生は?見た?何処かな・・・・診て欲しい患者がいるんだけど・・・」
Dermatology(英)ダーマトラジー 皮膚科 Dermatologist =皮膚科医・皮膚科学者
デルマペン=外科手術用の皮膚にマーキング(切開する場所に)するペン
Dermal ダーマル 真皮の; 皮膚の   Transdermal patch 経皮吸収剤

 

他にも

Patholidy パソホリデイデー  Pathologists・病理医は休日に呼び出されて働かないことの隠語

Rheumaholiday  レアマホリデー Rheumatologists・リュウマチ専門医も休日に働かないのね まあ、まず手術しない・まず病態急変もない・入院患者も少ないからねえ・・・

 

Donorcycl ドナーサイクル 米国隠語では、救急系の医師・看護師がオートバイの事を「臓器提供者製造機」と言う
オートバイで事故を起こして死亡し(まあ健康な若者が多い)、他人に臓器提供する確率が高いから
オートバイ=Motor scooter・Motor bike・Motorcycle 
日本語なら、ドナーバイクか? ただし英語で”bike”は自転車のこと bicycleを略して言う

 

Drug seeker ドラッグシーカー ドラッグ(麻薬を求める人) 米国隠語     ERや救急外来に来て、麻薬をせがむ人達
「簡単だよ、下腹部が痛いと訴えて椅子や床の上を転がるんだ、で・・尿検査の時に
口の中でもかんで検尿コップに血液を垂らすんや・・そのうえで普通の鎮痛剤は、俺には効かないと言い張って、麻薬を出してもらうんや・・(まあ、米国の話ですけど)」
seeker 探求者、探し求める人、追求者、捜索者
「桜皮樫先生、この患者・阿寒森さんだけど、オキシコンチンオキシコドン)の処方量が多すぎないか?(この量は、一般人の初回致死量やぞ) 横流しの例もあるから気を付けろよ、なにしろ痛みは測定できないからなあ・・・看護師にドッツを厳重に指示しときなさい・・・」

 
DOTS ドッツ  directly observed treatment short course chemotherapy 
 直視下服薬・直接監視下服薬治療・対面服薬確認治療
  監視のもと、薬を患者に服用させること  患者が薬を飲み込むところを医療従事者が
毎回確認すること 最悪の場合、疼痛を我慢して「モルヒネ塩酸塩錠」を飲まずに溜めて ネットで売るのかもしれない。 また副作用が辛いからと、薬を飲まない患者も居る 
本来は、WHO(世界保健機構)が提唱する結核対策の戦略のブランドネーム
結核病院では看護師による服薬確認と結核に関する患者教育を行っており、これを
院内DOTS」と呼んでいる  結核の治療では、最初4種類~後半2種類の抗菌剤を
6カ月~9カ月も服薬する必要があるのだが、症状が治まれば患者が勝手に服薬を
  止めてしまう事が多い。途中で服薬を止めてしまえば、結果的に耐性結核菌を作ってしまうからね。大阪のあいりん地区の「あいりんDOTS 」などを聞いたこと無い?