Gossypiboma ゴシピボーマ 腹腔内異物肉芽腫 布性異物遺残による医原性偽性腫瘍 開腹外科手術などの後に、誤って患者の体内に残されたガーゼ・スポンジなどの物体が原因
Gauzeoma ガーゼオーマ(和製英語) Gauzoma 発音はゴーゼオマーだろ?
retained surgical sponge foreign body granuloma(異物肉芽腫)
Textiloma テキティローマ 綿の代わりに使った合成材料が原因の場合はこう言う
-oma (腫)・オーマ adenoma 腺腫・アデノーマ atheroma 粉瘤・アテローム osteoma 骨腫・オステオーマ
Gaze(独)ガーゼ 柔らかい綿布 英語なら Gauze ゴーズ Absorbent gauze
「欧東先生、この画像ですが、なんだか変な形の腫瘍と思われますが?ええ、わずかに触診でも確認できます」 「うーん・・・この嫌な形は・・・この患者は過去に開腹手術を受けた経験は無いか?既往歴はどうだ?」「あ、ハイ、開腹の広範囲胃切除術を昔受けたそうです。えーと、隣町の酢間森病院だったそうです。」 「またあそこかあ?あそこならガーゼオーマも疑って、腹部US(Ultrasonography・超音波検査 )とCTとMRIをもう一度注意してやってくれ、それで判断しよう。もしこれが当たってたら・・・摘出手術は、かなり難しいことになるぞ、覚悟しとけよ」
ガーゼオーマ事故を防ぐためには?
①ガーゼカウント= 体内異物遺残防止の為、手術前後のガーゼなどの数を数えること
(この言葉は、ガーゼによる出血量測定(前後の重量測定の差)を言う場合もある)
②X線造影材入りガーゼ=硫酸バリウムを含みX線を吸収するガーゼ・X線不透過の銅線が織り込まれたガーゼなどで、万一体内に遺残した場合にも、術後のレントゲン撮影により残したガーゼが無い事を確認することが出来る、もしもの場合でも位置が特定できる。(でも、もしもの場合でも、もう一度開腹手術される患者って不幸だよなあ)