医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

ハラスメントへ発展した事例一覧 ①⓪① 「フレーミングハラスメント」「ポリアンナハラスメント」「ポリティカル・コレクトネスハラスメント」

フレーミングハラスメント  フレーミング効果を人によって使い分けるハラスメント
Framing Effect  フレーミング効果 同じ現象のポジティブな側面(ポジティブフレーム)とネガティブな側面(ネガティブフレーム)のどちらに焦点を当てるかで,意思決定が大きく変化する。例えば、生存率90%と、死亡率10%という場合とでは、心理的には大きく異なる問題となる。
① 「桜皮さん、この手術を受ければ全国平均の5年生存率は90%です、でもこの病院なら大丈夫! 外科の欧東先生の腕ならもっと生存率は高いです、思い切って手術しましょうね!この位置なら予後はいいんですからね・・・」
② 「阿寒森さん、この手術を受けた場合の死亡率はねえ・・・全国平均で10%とかなり高いです、これ・・・ちょっと心配ですよね、勿論他の治療方法も有りますが、どうされますか?」 「おーい、桜皮さんは来週手術ね、阿寒森さんはケモラジ(抗がん剤放射線)と検査・観察で行くね、後は内科の過酢森先生に任せるから・・・」
Chemo-Radiation Therapy ケモラジオセラピー 化学療法と放射線療法を同時に実施する治療法

 

ポリアンナハラスメント   過剰なまでに物事を楽天的に捉え、何でも大丈夫と言ってしまうことによって、重大な取り返しのつかない事態を招く。 それによる被害
①事務室内に煙が・・・・何だか臭い 「大丈夫や、また下の焼肉屋の煙かビルの裏の焼却炉やろ、よくあるんやバタバタするな・・」 結果、本当の火事で逃げ遅れる。
②「頭が割れるように痛い」と訴えた部下、何だか言葉ももつれているけど、疲れてる?また二日酔いか?・・・「大丈夫か?応接のソファーでしばらく休んでろ」 長時間ホッタラカシタ結果・・意識不明になってあわてて救急車・・・・原因は脳出血 (Hemorrhagic Stroke)だった・・・おまけに手遅れで、ヘミが残った。
Hemiplegia  ヘミプリージア 脳卒中片麻痺  俗に、ヘミと言われる Hemi- = Half 
長距離走の練習中に、選手が踵から中足骨付近の痛みを訴えて止まった。「大丈夫や、多少の痛みは出るもんや、サボるな!」とまた無理に走らせた。結果、中足骨の疲労骨折で長期治療・・・・スピードは戻らず、彼女の選手生命は終わった。
Pollyanna syndrome ポリアンナ症候群    心的疾患のひとつ
過剰なまでに物事を楽天的に捉え、現実の問題を直視せず逃避してしまう心的疾患
児童文学「少女ポリアンナ」から由来
Pollyanna Effect ポリアンナ効果 パレアナ効果 
書かれた言葉においては、ネガティブ(否定的、悲観的、後ろ向き)な言葉よりも ポジティブ(肯定的、楽天的、前向き)な言葉の方が大きな影響を及ぼす。
「欧東課長、報告書にはたとえ真実でもネガティブな事は書かない方がいいですよ、
ポリアンナエフェクトって言うのがあるでしょ? (多少の嘘や夢でも)ポジティブにいきましょう」

 


ポリティカル・コレクトネスハラスメント  ポリコレハラスメント  差別用語放送禁止用語を喋ると常識外れにそれを指摘・ひどく糾弾するハラスメント          political harassment  ポリティカルハラスメントは、政治的嫌がらせのことを言う
Political Correctness ポリコレ PC  政治的・社会的に公正・公平・中立的で、
  差別・偏見が含まれていない言葉や用語  特に性・民族・宗教などによる差別や偏見,
 またそれに基づく社会制度・言語表現は,是正すべきとする考え方のこと
例=  看護婦・保母➡看護師・保育士  fireman➡firefighter  chairman➡chairperson
housewife→homemaker  policeman→police officer  fireman → fire fighter
伝染病➡感染症  痴呆症➡認知症  精神分裂病統合失調症  らい病➡ハンセン病
障害者➡障碍者(新聞等ではこう書く、意味なさそうだが、害が嫌と言う人が居る) 
①そもそも、漢字の国(中国)では”害”の字を人に使用することは絶対に無い。
②「障害者?私の存在は、他の誰かの”害”になってるんですか?私は社会の”害”なの?」に誰も答えられない。貴方なら、この問いに、どう答えますか?
③行政機関でも、”障害者”の文字を”障碍者”に全面変更してるところがある。