医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

医療用語集 「Ghost・ゴースト」特集 ④ 

Ghost Tablet ゴーストタブレット ゴーストピルとも言う 徐放剤などのコーティーング加工した製剤は、主薬が溶け出した後の抜け殻(外枠)が白い形などを保って排泄されることがある。デパケンRオキシコンチン・ケーサプライ(これは発売中止)などなどで報告されている。
「お・欧東先生、先生の薬局でもらった薬を飲んだら、そのままの形で便の中に出
てきました。これ安物メーカーのゾロ品ですか? これじゃ私の病気どうなるんですか、心配です・・・」「区相森さん、落ち着いてください。この錠剤は徐放製剤と言いまして・・・錠剤の周りに細かな穴が沢山開いてるんですよ、そこからゆっくり成分が溶け出します。そして、丈夫な抜け殻の外枠・マトリックス基剤などと言うんですがね、これが排出されたもんなんです。大丈夫ですから、続けて飲んでくださいね・・・(便をほじくるなよ!くそメンドクセエ!)」
因みに、フィルムコーティーング錠等が何らかの理由(原料問題や温度・経年変化で硬化とか)で被膜が強くかかり過ぎた場合は、全く人体の消化管の中で溶解せず、そのまま排出される事例も過去に有りました。勿論、製品回収のメンドクサーイ事件となりました。

 

Ghost cell  ゴーストセル  幽霊細胞; 血球影; 形骸細胞; ゴースト細胞
Red cell ghost・Erythrocyte ghost  レッドセルゴースト・赤血球ゴースト 
ヘモグロビンがなくなった赤血球・溶血後の赤血球  赤血球を低張処理すると破裂して流出、細胞膜は再び閉じて、ほぼ細胞膜のみからなる小球になる。
細胞膜の内側の構造を研究するときなどの実験用に使う場合もある
Ghost cell glaucoma  泡沫細胞緑内障  眼内手術後などで硝子体前面のうすい隔壁
(前硝子体膜)が破れた状態の方に硝子体出血が生じると、変性して柔軟性を失った
 赤血球が硝子体から前房内へ流入し、隅角につまって眼圧を上昇させる

 

Ghost tangle ゴーストタングル 神経原線維変化の終末像  神経原線維変化が出現して時間が経過し神経細胞の膜構造がなくなった状態のもの  タウタンパクなどの影響でニューロン細胞の死が起こると、脳細胞外に出現する事が解っている。