医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

医療用語集 「Disease 」の続き ついでに、「Disorder」と「Syndrome 」も理解しときたいよね

Disease ディジーズ 病気・疾病  〔特定の名のつく病気〕で使う。  医学・薬学では、ほぼこれを使う。 英語では、医師に「診断」されて初めて使われる言葉    「お・王東先生、どうも調子が悪くて、私何か悪性のディジーだと思います・・・」  「あのね酢寒森さん、医師の診断も受けずに自分でディジーとは言いませんよ、昔売れないMRでもされてましたか? どれどれ・・・」

Disease はsickness(軽い病気)、illness(病気)の原因を示す語で、病名と症状が明らかな具体的な病気に用いられる。 感染などによる体内機能の異常を意味する言葉。

 

disease modifying drug ディジーズモディファイングドラッグ 疾患修飾薬 
疾患の再発率を抑制したり,進行を遅らせたりする作用をもった薬剤
disease modified anti-rheumatic-drugs(DMARDs) 疾患修飾性抗リウマチ薬

 

disease mongering ディジーズ・モンゲリング 病気喧伝・疾患喧伝(けんでん) 製薬会社や医療関係者が、ある病気について大規模な啓発活動を行うこと。病気の怖さをあおったりして弊害も多い。TVのCM等で、AGA・男性型脱毛やADHDや心臓弁膜症が有名。心臓弁膜症のCMのスポンサーは人工弁のメーカーのエドワーズライフサイエンス株式会社 

 

Disorder ディソーダー 疾患、不調、病気、症  障碍 〔障碍のあるような病気〕 失調症と言う意味に近く,多様な要因が重なって、症状が出ている場合
 身体障碍の意味なら、「disability」を使うのが妥当?
Communication Disorders:コミュニケーション障碍群      Eating Disorders:摂食障碍
Mood Disorders:気分障碍     Anxiety Disorders:不安障碍  Personality Disorders:人格障碍
Attention Deficit Hyperactivity Disorder:ADHD  多動性障碍
日本精神神経学会は『DSM-5病名・用語翻訳ガイドライン』で「障碍」と訳されて来た
“disorder”の訳語を「児童青年期の疾患と不安症」を中心に「症」に改める方針を打ち出した。

 

Syndrome   シンドローム 症候群 (独)syndrom  同時進行・同時に発生する一連のもの(事件・行動)ある病的状態になった場合に現れる一連の症状 
もとは原因不明ながら共通の病態(自他覚症状・検査所見・画像所見など)を示す患者が多い場合に、そのような症状の集まりにとりあえず名をつけ、扱いやすくしたもの。
Syn=一緒に  dromos=走ること