医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

医療用語集 「詐病」関連 「マリンゲリング」「ミュンヒハウゼン」「シマウマ」「グーグル」「ソマトフォールム」「ヒポクラテス」

Google・グーグル症候群  ウェブでネガティヴな健康情報を強迫的に探し続ける人達。ネット検索で「重病だ」と思い込み、医師の診断後も納得せず、別の検査を要求するなど。

 

Zebra syndrome シマウマ症候群/医学生症候群  ありふれた症状を重篤な疾患と
関連付けてしまうこと。「ウマの蹄音を聞いて、シマウマが歩いていると考える」に由来。「チョ・・チョット待てよ・・・この患者の咳は何だか変だ、絶対重症や、海外旅行帰りだし、マーズ・MERS(中東呼吸器症候群)かあ? COVID-19・コビット(新型コロナウイルス)かも? わー大変だ!すぐ欧東先生呼んできて!」 「あのなあ、阿寒森!いちいち俺を呼び出すなよ、今の時期、こんな患者が日に20人は来るぞ!」

 

Hippocratis・ヒポクラテス症候群  看護学生・医学生などが、講義で○○という病気を勉強し、自分がそうではないかと心配する症候群。こっちを「医学生症候群」と言う場合も 「そう言えば俺も・・・肝臓のあたりを押すと痛いし、何だかシコリを感じるぞ・・・肝硬変?肝臓癌? ウワーものすごく心配になって来た!」


薬剤師症候群=薬の重篤な副作用を勉強・経験しすぎて、自分では怖くて薬が飲めなくなる状態。(筆者オリジナル)


MR症候群=採用件数と売り上げを上げる為に詐病で複数の医院を受診して、自分の会社の薬を処方してもらう。(筆者オリジナル)                 「欧東先生、この薬を採用して僕に処方してください。今の僕の症状はこの薬にピッタリなんです。お願いします。」

 

Somatoform Disorder ソマトフォールム・ディソーダー 
身体疾患を模倣する疾患(ただし詐病を除く)で、器質的な異常が見あたらないにも
かかわらず、執拗に身体の異常を訴えるもの。 医学的に説明不能な身体症状
≒ 不定愁訴 unidentified complaints     somato- ソマトはbody 体の意味 

 

Munchhausen Syndrome ミュンヒハウゼン症候群・虚偽性障碍(病気の振りや自傷を・・)嘘で、しかも重篤な症状を訴えては病院に入院を繰り返し、渡り歩く。病気になることや、病気によって同情を引くといった精神的利益を目的としているため手術や検査といったリスクをいとわず、むしろ積極的に協力する点が詐病と異なる。自分の創傷に泥や排泄物をすり込んだり・さらに切り開く? ちょっと想像できないけど。
ミュンヒハウゼンは、小説の『ほら吹き男爵の冒険』の”ほら吹き男爵”の名前 
Münchausen syndrome by proxy 代理ミュンヒハウゼン症候群=近親者(母親の子供に対するケースが多いが、配偶者などのケースもある)を病気に仕立て上げる
点滴液の中に消毒剤などを入れた例が報道されたね。