医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

医療用語の「タイム」特集 ③ 「リードタイム」「リフィングタイム」

Lead time リードタイム  一般には、商品を発注してから納入されるまでの所要時間のことで、通常は日数で示すが大都会の医薬品卸では、時間単位で競争しているのが現実 (1日4回の配送とか)「欧東さん、この薬ね100錠づつ、同時に3つの卸に緊急注文するわ、リードタイム競争や!」「久佐井森先生(調剤薬局長)!や・止めてください。せめて、一番安い卸でお願いします。」「それがな、100錠やと、みな同じ値段やねん、これって何か腹立つやろ? 絶対談合やで!」実話です。医薬品卸イジメ、ガソリン代・人件費の無駄やし、これパワハラだと思うけど。

 

Lead time bias リードタイムバイアス  病気を早く発見すればその分だけ、発見されてからの生存期間・生存率は高く計算されること。早期発見して何も治療をしなくても、早く発見するだけで死亡までの期間は長くなる為、リードタイムバイアスを差し引かなければ、実際の治療上の効果があったかどうかは解らない。

「例えば、がん種が発生して、何をしても最終的に7年で死亡する事が決まっている”特殊ながん”と仮定すると。 発生後、2年で早期発見できた阿寒森さんは、すぐ手術(手術したがる医師が多いのも事実)、その後転移が見つかって・・・抗がん剤治療・放射線治療・再手術と結局は入退院を繰り返し(副作用と痛みでボロボロ・手術するから転移したの?と最後まで後悔)ほとんど何も出来ない闘病だけ・歩くのがやっとの弱弱しい5年間を過ごして人生が終わった。」

「一方の胡麻仲嶋さんは発生後5年経っても体調に変化なく、元気でテニス・登山・スキーを楽しんでました。6年目に少し体調が悪くなり、受診してやっと発見。さすがに最後の半年は動けませんでしたがすごく元気な5年間でした。」 って事があるんでしょ?キット


Length bias レングス・バイアス がんの成長速度に関するバイアスのこと。
  がん検診では一般的に成長速度の遅いがんが見つかる可能性が高く、外来などで発見されたがんと比べ、その後の生存率が高くなる可能性がある。

 

Capillary Refilling Time リフィングタイム   Blanch Test ブランチテスト  と言う場合も  毛細血管再充満時間  トリアージに用いる手法。 爪床を5秒間圧迫し解除後、爪床の赤みが回復するまでの時間。Blanch Testが2秒以上なら、緊急治療群(Ⅰ:赤)とする。2秒未満なら、循環に関しては問題ないと判断される。