医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

薬業界の常識 「ゴーストタブレット」「ゴーストピル」を明確に説明しなさい!

医療業界だけど、薬は扱わないって君は許してあげる。でも、アンタは薬屋? 薬も扱ってる人なんだろ? まさか、知らないって事は無いよね。あっそうか、まだ新人なのかな? 

 

Ghost Tablet ゴーストタブレット 殻錠 ゴーストピルとも 徐放剤などで、特殊なコーティーング加工した製剤は、主薬が溶け出した後の抜け殻(外枠?)が形を保ったまま排泄される事がある。デパケンRオキシコンチン・ケーサプライなどなどで報告されている。


「お・欧東先生、先生の所でもらった薬を飲んだら、そのままの形で便の中に出てきました。これ安物のメーカーの製品ですか? これじゃ私の病気治らないじゃないですか・・・」 「区相森さん、落ち着いてください。この錠剤は徐放製剤と言いまして・・・錠剤の周りに細かな穴が沢山開いた構造になってるんですよ、そこからゆっくりと成分が溶け出します。そして、丈夫な抜け殻の外枠・マトリックス基剤などと言うんですがね、これが排出されたもんなんです。大丈夫ですから、続けて飲んでくださいね・・・(便をほじくるなよ!メンドクセエおやじヤロウ!)」


①因みに、フィルムコーティーング等が何らかの理由(経年変化で超硬化とか)で強くかかり過ぎた場合の錠剤は、全く人体の消化管の中で溶解せず、そのまんま排出される事件も過去に有りました。勿論、製品回収となりました。(実話です)

②回腸ストーマ人工肛門)の患者の場合は錠剤の腸内滞留時間が短くなるので、腸溶製剤等は溶解せずにそのまま排出することもある。

③激しい下痢でも起こる? 服用した正露丸がそのまま排出されたと言う話もあるから