Evidence level エビデンスにレベルを設定する(ガイドラインでよく使う)こと
Strength of evidence「エビデンスの強さ」エビデンスは「グレード」(grade)で表す。
強さのレベルは、①システマティック・レビュー・メタアナリシス⇒②ランダム化比較試験⇒③コホート研究⇒④症例対象研究⇒⑤症例集積⇒⑥症例報告 となる。
- I システマティック・レビュー/randomized controlled trial(RCT)のメタアナリシス
- II 1つ以上のランダム化比較試験による
- III 非ランダム化比較試験による
- IVa 分析疫学的研究(コホート研究)
- IVb 分析疫学的研究(症例対照研究、横断研究)
- V 記述研究(症例報告やケースシリーズ)
- VI 患者データに基づかない、専門委員会や専門家個人の意見
「欧東君ねえ!君の持ってくる文献や情報は、国内での自社に都合のいい症例報告ばかりだよね! エビデンスレベルが低すぎるよ! メタアナリシスのデーターとか信頼できるものは無いのかね? 一度学術の責任者を連れて来たまえ、意見してやるぞ」
GRADEシステム グレードシステム
Grading of Recommendations Assessment, Development and Evaluation
システマティックレビュー,医療技術評価(health technology assessment),診療ガイドライン策定の際に,透明性のある明確なプロセスを経てエビデンスの質評価や推奨度を決定するために作られたシステム ガイドラインでよく見るでしょ。
- グレードA 強い科学的根拠があり、行うよう強く勧められる
- グレードB 行うよう勧められる
- グレードC1 行うことを考慮してもよいが、十分な科学的根拠がない
- グレードC2 科学的根拠がないので、勧められない
- グレードD 無効性あるいは有害性の科学的根拠があり、行わないよう勧められる
「末山薬剤部長、煙森先生の後任の腎臓内科の欧東です。 実は〇〇病のガイドラインで推奨されてるグレードAの薬2剤がこの病院では未採用です。この病院にも患者さん居ますし、大学病院での私の患者さん6名がこの病院に転移して来ます・・・採用申請したいのですが」 「ハイ、内科部長の承認印鑑のある申請書を今月20日までに提出してください。MRにはこちらから連絡して各種資料を提出させます。 薬審は毎月第二木曜日で採用が決まれば、その翌日にでも納品可能です」