医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

「クラウドアダルト・クラウドベイビー」「スーパースプレッダー」解りますか?

 cloud  クラウド  〔水や氷の〕雲 、〔煙やちりなどの〕雲、大群、集団

cloud baby クラウドベイビー 新生児室における黄色ぶどう球菌感染のアウトブレイクの観察から提唱された概念。黄色ブドウ球菌保菌の新生児が呼吸器系ウイルス感染することにより気道分泌物の飛散が増え、黄色ブドウ球菌の雲を作り、周囲の新生児に感染を引き起こすこと。

 

cloud adult クラウドアダルト  百日咳菌、β溶連菌、黄色ブドウ球菌(MRSAを含む)を保菌する医療従事者が、ウイルス感染等から気道分泌物を空中に噴霧飛散し、空気伝播で院内感染を引き起こすこと。 「欧東先生、院内感染のMRSAのDNA検査結果が出ました。 別棟の小児科病棟と、5Fの外科病棟から検出されたMRSAが全く同じです。だれかが運んだものと思います。」 「さては、阿寒森やな・・・あいつ外科医のくせに、時々クリニクラウンのマネして小児科病棟へ行くんだよなあ・・・あの馬鹿野郎が! 結局子供に感染させてどうする? 」

Cliniclowns クリニクラウン 子供の病室訪問で、笑いや遊び等を通じ心のケアをする専門家 臨床道化師  = ホスピタルクラウン・ケアリングクラウン

 

Super Spreader スーパースプレッダー 無意識に病原菌をまき散らしてしまう(それゆえにスプレー扱い)人のこと。 一人で多数にウイルスや細菌の感染拡大をしてしまう感染源   スーパースプレッディング現象はSARSで有名


「欧東先生、毛智森さんの前でその話したらダメ、あの人は”うわさ話”のスーパースプレッダーで有名やぞ・・・たぶん今日中病院全体に広まるよ!」