survival rate サバイバルレイト 生存率 5-year survival rate 5年生存率
Relative survival rate 相対生存率 がん以外の死因による死亡などの影響を取り除くために、患者集団の実測生存率を、患者集団と同じ性・年齢構成の一般集団における
期待生存率で割ることによって算出する生存率。末期がん患者の自殺はがんによる死亡と計算しないのは何か納得できない(がんが原因の自殺も、がんは死因じゃない?)
Cause-specific survival rate 補正生存率 がんによる死亡のみを死亡とみなす集計方法で、それ以外の死亡は、死亡日における観察打ち切りと扱う。
Observed survival rate・Actual survival rate・Measured survival rate 実測生存率
実際に診療した患者の生存割合で、死因に関係なくすべての死亡を計算に含めた生存率
Conditional survival rate(条件付き生存率)=「サバイバー生存率」 診断から一定年数経過した時に生存している人(サバイバー)のその後の生存率。
【施設間で5年生存率を単純に比較できない理由が沢山あることが知られている。】
- ①施設で、直接、死亡診断した患者以外で、最終来院日を用いて生存率を計算すると、他の場所で死亡した為に来院しない患者を把握出来ず、生存率は上がる。
- ②肺がん等では、外科的治療実施の有無によって、生存率が格段に異なる。
呼吸器外科単独の成績なのか、呼吸器内科をあわせた成績なのかで大きく違う。 - ③生死不詳の割合が明記されていること。それが5%未満でないと信頼性は無い。
- ④がん手術後30日以内の死亡は「術死」として、がん死に含めない処理をしている場合も。 施設の生存率を上げる為には末期の患者も積極的に手術するか?
- ⑤がん患者の死因の判定には、主治医の主観が入り込む余地がある。「確かに阿寒森さんは肺癌の末期だったけど、これは急性の呼吸器感染症で、がんによる死亡じゃ無いよ、彼の年齢でこの感染症なら健常人でも死亡する可能性が高いよ」