医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

MR(医療情報担当者)と医学論文の話  無理しても?読む理由?

出来るMRなら、自分の専門・担当領域の医学学会を覗きに行くよね。特に、日帰り圏内なら、自腹ででも行けば、しばらくは医師との会話に困ることは無い。それと同じで、関係する医学論文に目を通すのは当然です。要旨集だけでもいいんですが、出来れば英文の要旨でも頑張って読んでみることをお勧めします。この、ブログはその時の為に参考になるように書いてきたつもりです。必ず見えてくるものが有りますし、一歩先の世界を垣間見ることが可能です。 以上が、MRが医学論文を読む理由①です。勉強やね。

 

次に、これも「出来MR」なら、普通にやってると思いますが、自分が深く関わるメインの医師のフルネームと出身大学等が解った時点で、その医師の名前で「文献検索」することです。相手の事に興味を持つ・詳しく調べるのは、親しくなる為の第一歩ですが、ここでも「どんな研究をしてきたのか?」「メインの執筆者は誰か?(誰の弟子なのか)」「どの程度の研究者だったのか?」「同じ研究をしてきた同窓の医師(研究仲間)は誰なのか?」と解ることが多いのです。 飲み会や趣味繋がりの情報も大事でしょうけど、こっちが本筋です。非常に重要な医師なら、会社の本部で詳しく調べてもらうのも有りだと思いますが、まず自分でネット検索してみてください。これが医学論文を読む理由②です。まだやってない人は是非、お勧めします。

相手を知るのは、基本です。 ただし、物凄く賢こそうで、凄い研究をしてきたんだよ・・・などと言う医師の論文を検索したら、引っかかるのは2件だけだった。などと言うことも起こります。普通の臨床家だったんですね。論文発表は院内や地方会等だけだったんですね。まあ、知らない振りは皆得意でしょ、うまくやりましょう。

新任の大学教授にご挨拶に・・・と出向いてきた本部の奈河島部長が「先生は、今までどんな御研究を?」などと真顔で聞いた時には、”ハズカシイ!すぐ退席しよう"と思ったもんです。前の日の昼頃に出張で来て、半ば観光同行・夜飲み会? アンタ自分で知らべる時間あったやん!(事前に俺が教えてなかったのも悪いのだけどね) 普通の大学担当MRなら、教授選の前から、立候補者の名前・経歴・研究課題・ペーパー数等を知っているのは普通です。親しい若手の医師達に聞けば、すぐ解ることですからね。