医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

医療用語集 久々に薬の話 プリスクライビング・エラー? プリスクライビング・カスケード? 

Prescribing error プリスクライビング・エラー(医師の)処方過誤・処方ミス 
医師・薬剤師が、似たような名前の薬を間違えて処方するとか、添付文書の10倍の容量を処方するとか(現実にあるから怖い・患者はミスに気がつくはずもない)
確かに、「アルマール」と「アマリール」などは活字で見ると間違えやすい。
ワーファリン錠の0.5mg錠と5mg錠を取り違えて、大量出血での患者死亡例もある。


prescribe  プリスクライブ・プレスクライブ 指図する,命令する 処方する

Prescription プリスクリプション 処方・処方箋 医療用医薬品

「ええ、烏森先生!おっしゃる通りで、この薬は プリスクリプション オンリーです」

「欧東君、英語で言うのは止めてくれ! とにかく君と話すと疲れるんだよ・・・・」

Prescription only medicine 処方せん医薬品

Coded prescription 約束処方

Prescribed drug dependence  処方薬依存  医師から処方された治療薬で起こる依存症。   精神科領域においては、睡眠薬抗不安薬などでよく見られる。

「欧東先生、デパスが切れて・・・もう駄目です。 す・すぐ飲ませてください」

「ここに、患者への説明用の薬があるけど・・・」「み・水ください! あー効いてきた。楽になりました」 「あのね、不安森さん!薬はそんなに早く効きませんよ(まだ胃に届いたとこだろ? このオッサンに言っても無駄か? あーあー」 

 

 

Prescribing Cascade プリスクライビング・カスケード 処方のカスケード     ポリファーマシーの原因の一つ  (MRは売り上げが上がってウレシイのかな?)
薬の副作用に対し別の処方がなされ、さらにその副作用が次の処方に繋がるという連鎖

「駄目森先生、先日の薬を飲んでから、お通じが無いんです・・・」「じゃ、緩下薬を追加しときますね」3日後・・・ 「駄目森先生、お通じが戻ったんですが、あの薬ね、胃の痛みがあるんです・・・」「ああ、胃の薬も追加しましょうね・・・」

 

医師が薬の副作用を新たな疾患と勘違いして、さらに薬を処方してしまうことが繰り返されて、最終的に重篤な状態に陥ってしまうことも。 「駄目森医院?あのカスケード処方・雪だるま処方で有名な先生な? この基礎疾患で8剤とはな・・・何とか閉院してもらえないかな? 患者が可哀想や! 欧東先生、なんとかしてよ!」

 

Cascade カスケード 連なった滝のように落ちると言う意味            爆発的な連鎖反応などをこう呼ぶ。
Cascade Reaction   凝固カスケード・カスケード型反応などと使う。