医療用語集 tttake’s diary

医療用語研究(勉強)  略語・隠語・ドイツ語・英語・カタカナ語などを紹介・おすそ分け。

医療用語の「エピ」 医大生なら Epilepsy?Episiotomy?Epidural?Epinephrine?全部答えなさい。 

まず、接頭語の epi-  エピ は (表層、表面) を意味。 例=epiderma 表皮  

Epilepsy(ラ)エビ Epi エピ・エピレプシー てんかん・けいれん発作 Epilepsia 

エピる。エビる。エピの患者などと言う。  語源はラテン語の Epi(Upon)と Lepsia(Seize)から、「 突然襲い掛かる」という意味 -lepsy = レプシー 「発作」を意味 

 

Episiotomy エピ・エピジオトミー 会陰切開 裂傷を防ぐために予め切開する。  

-tomyは、分割;〔外科〕切除, 切開の意味
出産時に会陰切開(病院で自然出産すると、ほぼ100%)をした場合、
平らなところに座ると、縫合部が痛むので、円座クッションなどを使う。 大変!

「あらら! 欧東さんヘモ(痔疾)なの? そんな座布団を使うとエピした患者みたいよ、それ奥様に借りてきたのかな・・・フフフ」  

Epidural エピ・エピデュアル・エピダーラル 硬膜外腔 硬膜外麻酔 硬膜外鎮痛法 
硬膜外腔に細いカテーテルを挿入、留置し、局所麻酔薬やオピオイドを持続投与する。
Epidural anaesthesia 硬膜外麻酔 
Epidural Catheter エピカテ・エピデュラルカテーテルの略で硬膜外カテーテルの事


Epidural hematoma エピ・エピドラ・エピデュアルヘマトーマ 硬膜外血腫
Subdural hematoma サブドラ・サブデュアルヘマトーマ   硬膜下血腫

エピだけでは、硬膜外麻酔(麻酔科)なのか、硬膜外血腫(脳外)なのかは解らない。

 

Epinephrine  エピ・エピネフリン 副腎髄質から分泌されるホルモン 

カテコールアミンの一種
 epi(上)+nephros(腎臓)=腎臓の上、つまり副腎からのホルモンという意味
Adorenalin アドレナリン adrenal(副腎)=副腎からのホルモンと言う意味 
アドレナリンの結晶化に成功したのは日本人の高峰譲吉博士。アメリカ人学者が後追いで、エピネフリンの名を付けて広まった。 日本では、エピネフリンと言うべきでは無いと、日本薬局方が2006年4月に改正された。ヨーロッパでも、アドレナリンと言う。
Pmda(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)で検索しても、製品名・一般名に現在
エピネフリンの名が付くものは無い。  アドレナリン注射液 (ボスミン) 

今時、エピネフリンと言う医療者は、よほどの時代遅れか?アメリカ帰り?俺は英語が得意と言う偏屈者(会話出来ないくせに)。現場で、アドレナリンの事を「エピ」と言ったのは昔! 聞くことはまず無いから安心して・・・